アシナガバチを自分だけで安全に駆除する方法

 

 

アシナガバチ（脚長蜂）は時期によって非常に攻撃的になるため刺される危険性のある蜂です。

巣を見つけたら小さいうちに駆除したいところです。

そこでこの記事では自分でアシナガバチを駆除する方法を解説します。

比較的小さい巣であるため個人でも時期といくつかの条件がそろえば駆除できます。

 


■アシナガバチを自分で駆除できるか判断するポイント

アシナガバチを駆除しようとする前に本当に自分だけで駆除できるのか確かめることが重要です。

素人が駆除するには難しい巣を処理しようとすればリスクが伴います。

素人でも安全に巣を駆除できる条件を4つ紹介するので参考にしてください。

一つ目の条件は「アシナガバチの繁殖期ではない」ことです。

アシナガバチの繁殖期は一般的に6月～8月と言われていますが、この時期は非常に攻撃的になります。

子孫を残すための大切な時期ですから巣に近づけば攻撃されます。

わざわざ危険なタイミングで蜂の駆除をする必要はないでしょう。

二つ目は巣のサイズが15cm以下であることです。

巣が大きくなるとそれだけ蜂の数が増えます。

多くの蜂に一度に刺されるとアナフィラキシーショックのリスクが高まります。

自分で駆除するなら巣が小さいうちに済ませましょう。

三つ目は巣の全体が外に出ていることです。

巣が作られた場所によっては巣の一部が建物と密着してしまい簡単に外せないことがあります。

その場合、専用の道具が必要になるため、この場合は業者に任せるのが賢明です。

四つ目は手の届く場所に巣があることです。

ハシゴに乗った駆除作業は危険なため絶対に避けるべきです。蜂に襲われたときの対処も難しいです。

これら4つの条件を満たすなら自分でアシナガバチを駆除することを検討できます。

1つでも満たさないものがあれば業者に依頼しましょう。

 



■アシナガバチを自分で駆除する手順

アシナガバチの駆除は危険が伴います。

手順をしっかり把握してから始めましょう。それでは順を追って駆除方法を解説します。

 


➀道具が揃っているか確認する

駆除中に探しものをしなくて済むように利用する道具を確認します。

殺虫剤、懐中電灯、ゴミ袋は手の届くところに置いておきましょう。

 

②アシナガバチ対策の防護服で身を固める

アシナガバチは小さい蜂ですが毒性は強いです。

刺されないために防護服を用意しましょう。

用意できない場合はフード付きのレインコート、軍手（厚手の工業用ゴム手袋）、マスク、

長靴を身に付けて隙間をテープで塞いでください。

 

なお、これ以降の手順は蜂が静かになる日の沈んだ夜に行いましょう。

 


③殺虫スプレーを巣に噴射する

殺虫スプレーが巣に届くギリギリの距離まで離れて巣に向かってスプレーを噴射します。

一度噴射したら20秒～30秒はスプレーを続けてください。

市販の蜂用殺虫剤はアシナガバチによく効きくため、

すぐ動けなくなりますが周囲を飛ぶ蜂に上手くスプレーが当たらないこともあります。

周囲に殺虫成分が広がるよう噴射し続けると効果的に蜂を処理できます。

念のために巣に近いところまで移動して再度殺虫スプレーを使ってください。

 


④巣を取り除く

周囲に蜂の羽音がほとんど聞こえなくなったら巣を取り除いてゴミ袋に入れて封をします。

 


⑤蜂の死骸と後片付け

巣の周りに散乱した蜂の死骸を回収して、周りを掃除します。

 


⑥殺虫スプレーを周囲に噴射する

戻り蜂を警戒して殺虫スプレーを周囲に噴射します。

以上で駆除作業は完了です。作業のほとんどは夜間に行うため足元に気を付けながら行ってください。

 


■まとめ：自分でアシナガバチを駆除する場合は絶対に無理をしない

アシナガバチは4月、5月の巣ができて間もない頃であれば比較的簡単に撤去できます。

しかし、問題になるのは夏に発見した大きな巣であることが多いです。

なんとか自分で駆除できそうだと感じても、

実際にやってみたら殺虫スプレーが届かずハシゴを持ち出すケースもあります。

ハシゴは危険のサインです。少しでも難しいと感じたら無理をせずに業者に駆除を依頼しましょう。