明神白獣

スズメバチが秋に凶暴化する理由

 

 

スズメバチをよく見かける季節といえば、夏ごろを思い浮かべる方も多いかもしれません。

もちろん夏も注意が必要ですが、スズメバチが本当に怖いのは「秋」の季節。

そのため、刺されてしまわないよう細心の注意をはらいましょう。

 

秋のハチは敏感になっています。特にスズメバチに注意!

ハチは、夏が終わっても活動を続けます。

むしろスズメバチは、ある意味では夏よりも秋の方が刺される危険が高い、とさえ言えます。

スズメバチが秋(9月以降)に活発に、攻撃的になる理由は3つあります。

 

1.新しい女王蜂と、子ども(幼虫)の育成期間。

女王蜂や子どもを守るために、働きバチの数が増加。

子孫を守るために、外の敵に対しても、それまで以上に気が立っています。

当然、近づく人間に対しても敏感に、攻撃的になります。

 

2.オオスズメバチの襲撃に対する警戒。

オオスズメバチが、巣の中の幼虫や蛹(さなぎ)=豊富なタンパク質を狙って襲ってきます。

そのため、オオスズメバチ以外のスズメバチは、襲撃に対して警戒心が強くなるのです。

キイロスズメバチやコガタスズメバチなどの巣には、巣を守るガードマン役のハチが登場。

ガードマンのハチは、人間が近づいても威嚇してきます。

 

3.エサとなる虫が減る。

働きバチが、いつもより遠くまで、エサを探しに飛び回ります。

オオスズメバチは、自分よりも動きの遅い、カマキリ、イモムシ、コガネムシ、クモなどを狙って狩りをします。

でも、それらの獲物は、夏の終わり~秋にかけて数が少なくなります。

その代わりに、他のスズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどの巣を襲うようになるのです。

これら3つの要素が重なる夏の終わり~秋には、スズメバチの巣全体がとても神経過敏になっています。

 

蜂・巣を見つけた場合に注意すること

 

蜂を刺激しない

まず蜂と遭遇してしまったらむやみに刺激するのは危険です。

手で追い払うような激しい動きをすると蜂は一気に興奮状態となります。

危険を察知すると警戒フェロモンを出すこともあり、仲間が一気に数十匹集まってきてしまいます。

大きな音や激しい動きに反応して攻撃することもあります。

このため蜂が近づいてきたら、走らず、大きな声を出さず、

静かに身を低くしてゆっくりとその場を去ってください。

 

巣に近づかない

蜂の巣にむやみに近づくのは避けましょう。

近づいてしまうと蜂を刺激することになりかねません。

巣から2メートル以内には近づかないようにしてください。

もし偶然蜂の巣をそばで見つけてしまった場合は、まずは伏せてじっと動かず、

ゆっくりと少しずつ真後ろに下がって退避してください。

 

巣に振動を与えない

どんな形であっても巣に振動を与えてはいけません。

比較的攻撃性が低くなる巣をつくる時期であったり、おとなしい性格のミツバチであったりしても、

戸の開閉やどたばた歩くことで巣に振動を与えると一気に攻撃してくる可能性があります。

 

針で刺される

蜂に刺されると、蜂の毒によってずきずきと激しく痛くなったり、赤く腫れたりします。

また、一度刺されると体の中に蜂の毒への抗体ができ、

再び刺さたときにアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)を起こす可能性があります。

アナフィラキシーショックは蜂に刺されてから15分以内に起こり、全身の蕁麻疹や悪心などのほか、

症状が重くなると意識障害が起きます。

最悪の場合、命を落とすこともあります。

 

蜂に刺された場合の対処方法

蜂に刺された時は、刺された場所から20m以上離れるか静かに室内などに退避して、まずは安全を確保します。

ミツバチの場合は、患部の毒針をピンセットなどで抜いて、専用の吸引器で毒を取り除いてください。

刺された箇所については、周囲をつまんで毒をしぼり出しながら5~10分間程度、流水でよく洗い流します。

アナフィラキシーショックによって急激に症状が悪化する危険性もあります。

必ず救急車を呼んでください。

 

もし家の周りで巣を見つけたら、安全性を考えるなら業者依頼で早めに駆除するのがおすすめです。

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