明神白獣

シロアリ被害を放置するとどうなる?後悔しないための予防策

 

 

家に住みついて木でもなんでも食べてしまうシロアリ。

駆除にお金がかかる、面倒だから…と放っておくと、余計に費用や手間がかかり、後悔することにもなりかねません。

そこで今回は、シロアリ被害を放置した場合に起こりうる被害についてお話ししたいと思います。

 

シロアリ被害を放置するとどうなる?

シロアリの被害事例

シロアリによる被害にはさまざまなものがあります。
まずは玄関です。

被害を受けやすい場所といわれており、シロアリが侵入してきやすいです。

隙間から土間に入り込んで木材を食べ荒らしてしまいます。

浴室やトイレも注意が必要。

とくにタイル貼りの場合、見た目に変化はなくても奥の土台や柱がシロアリに食べられていることはよくあります。

和室で畳がきしむと感じたら床板がシロアリに食べられているサインかもしれません。

さらには壁のなかの柱や土台も、解体してみるとシロアリ被害にあっていることがあります。

また、柱や敷居など、私たちの生活空間に被害が及ぶこともあります。

 

シロアリを放置すると大きな代償が……

シロアリはとても繁殖力に優れ、ひとつの巣に数百万匹もの個体が住んでいることがあります。

そのため、放置すると家を構成する木材の多くが食害にあうことになりかねません。

仮に1万匹いたとしても、1日に0.7グラムの木材が失われるといわれています。

1カ月で21グラム。1年に換算すると252グラムになります。

これで百万匹いるとするなら、被害はその100倍ということになりますね。

シロアリの食害にあうと、家の構造強度が著しく落ちてしまいます。

柱や土台が食べられてしまえば、耐震構造に問題が出てきますし、

被害が天井に達すれば、雨漏り被害を生じさせてしまうことにも。

シロアリは発見したら、早めの対策が必要です。

 

シロアリは調査できる?チェックポイントは?

シロアリの被害状況は自分でもある程度チェックすることができます。

 

・アリ道がある


日本に生息するシロアリの多くは乾燥と光を嫌います。

基礎コンクリートをチェックして、アリ道があれば要注意です。

蟻土といわれる、アリの排泄物や分泌物でつくられた土で固めたようなラインが壁などにくっついていたら、

シロアリがその中を通っている可能性が高いです。

 

・羽アリがいる


シロアリは、羽アリの姿であらわれることがあります。

羽アリは、繁殖するためにパートナーを見つける役割のシロアリである可能性あり。

 



・畳や床がやわらかい

畳や床を踏んだときにふかふかすると感じる場合、床材を支えるための木材が被害にあっている可能性があります。

日頃から床の具合に気を配るようにしましょう。

 

・建て付けが悪い


シロアリ被害のせいで建具の立て付けが悪くなっているかもしれません。

 

シロアリ被害を受けやすい条件

以下に当てはまるお家は、シロアリの被害にあう可能性があると考えられています。

 

・床下が40センチない、または換気口(床下の)が少なめ


・押入れが湿っぽくカビのニオイがする


・周辺に川や池



 

床下の寸法が小さい場合、あるいは床下に換気口が少ない場合、風通しが悪く、

シロアリの好む環境になりやすく被害にあいやすいです。

押入れが湿っぽくカビのニオイがする場合は、湿気が多いと考えられます。

また、周辺に川や池がある場合も、湿気を好むシロアリに狙われやすいです。

 

シロアリ被害を予防するには?

シロアリ被害を予防する方法としては、薬剤をまく方法が知られています。

 

シロアリの防除工事を依頼する

業者に依頼する防除工事としては、ベイト工法とバリア工法とがあり、前者はまいた毒餌をシロアリが巣に持ち帰り、

一網打尽にする方法です。

薬が効くまでに時間がかかります。

後者は床下の木材に薬剤を注入して、シロアリを殺す方法です。

即効性が期待できます。

屋外や床下だけでなく、天井裏や浴室など、屋内に防除することも可能です。

 

まとめ

シロアリの被害を最小限に食い止めるには、できるだけ早い対応が欠かせません。

結果的にコストや手間を少なくすることにつながりますよ。

普段から家の不具合に気を配りながら、早期発見に努めましょう。