身近に存在する虫の中でもおそろしいのが蜂ではないでしょうか。
蜂の刺傷被害のニュースも流れてきます。
命の危険があると言っても大袈裟ではない蜂被害。
蜂に刺されないようにするために、蜂の生態や蜂の発生原因についてお話ししたいと思います。
蜂の生態についてはアリと同じく、高度な社会性を持ち、集団で生活を営む社会性昆虫です。
日本に生息する蜂は大きく分けてスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種。
いずれも攻撃性に違いはありますが人間を刺すこともあり、十分注意しなくてはいけません。
蜂の種類
▶︎スズメバチ
日本に分布する蜂の中で最も警戒心が強いと言われるスズメバチは、その警戒心から攻撃性・毒性も高いです。
▶︎アシナガバチ
市街地でも良く見られるアシナガバチは、
スズメバチに比べ大人しい性格のため益虫としての側面も大きいと言われています。
しかし、低い場所にも営巣するため、小さなお子さんがいるご家庭は特に注意が必要です。
▶︎ミツバチ
害虫というより、ほとんど益虫として扱われるミツバチはご存知の通り、
養蜂場で飼われ、わたしたちにはちみつを提供してくれています。
刺すと針がそのまま抜かれ、自身が死んでしまうため滅多なことでは刺してきませんが、
巣を守るために集団で攻撃してくることもあります。
蜂の巣が作られやすい場所
蜂の巣を予防するには、蜂が好んで巣を作る場所を理解しておくことが必要です。
自宅付近で蜂が巣を作りそうな場所をあらかじめ把握しておけば、
その場所に対して重点的に対策を施せるので、予防法の効果が高まります。
蜂が好む場所には特徴があり、家の敷地内では以下のようなスポットが挙げられます。
・軒下等の出入りしやすい場所
・屋根裏等の閉鎖的な空間
・木の根元・土の中等、自然の中で見つかりにくい場所
蜂にとって出入りが便利、閉鎖的空間である、見つかりにくい、という3点の特徴があります。
蜂は1つの巣に数万匹が暮らすこともあるので、たくさんの蜂が出入りできる場所を好みます。
閉鎖的な空間では、風雨や外敵から巣を守ることができて安全なので、蜂の巣作りには適した場所なのです。
また、自然の中で見つかりにくい場所も、安全なうえにエサとなる昆虫を捕獲しやすいため、
蜂にとって住みやすい場所といえます。
軒下等の出入りしやすい場所
蜂は軒下などの出入りがしやすい場所に巣をよく作ります。
蜂は1つの巣に最大数万匹が住んでいることもあるので、
出入りしにくい場所ではたくさんの蜂での活動ができないのです。
加えて、蜂が軒下を好む理由には、風雨をしのげて、かつ外敵に見つかりにくいという要因もあります。
屋根裏等の閉鎖的な空間
蜂が好む場所には、屋根裏などの閉鎖的な空間も挙げられます。
閉鎖的な場所であれば、蜂は安全に暮らすことができます。
蜂にとって危険なものには風雨と外敵がありますが、屋根裏であれば雨風による危険はしのぐことができます。
鳥や哺乳類などの天敵の侵入も考えにくいため、屋根裏は蜂にとって非常に安全な場所といえます。
ただし、例外的に、アシナガバチは巣が頑丈で風雨にも耐えられるため、開けた場所に巣を作ることも多いです。
木の根元・土の中等、自然の中で見つかりにくい場所
蜂の巣は木の根元や土の中など、自然の中で見つかりにくい場所にも作られやすいです。
木の根元や土の中には、閉鎖的空間と同様に安全であるうえ、
エサの昆虫を捕獲しやすいというメリットがあります。
見つかりにくい場所に巣を作れば外敵に襲われにくくなり、
かつ自然の中ではエサとなる昆虫も捕まえやすいのです。
ハチの中では、特にオオスズメバチが好んで自然の中に巣を作る習性を持っています。
蜂の巣予防には、蜂が好む場所の把握も重要です。
それでも巣を作られてしまったら、後の駆除は自分だけで対応しないこと!
巣を見つけてしまった場合、蜂の巣や蜂に注意を払いながら、
自治体に相談するか民間の駆除業者を頼りましょう。